加圧ストッキングは太ももやふくらはぎ、足首に適度の圧をかけて、血流やリンパの流れを良くしてむくみを取るというものです。医療用の弾性ストッキングはむくみの予防や下肢静脈瘤の症状を改善するために使われます。医療用の加圧ストッキングにむくみを取る効果があるということで、多くの企業が美脚になりたいという女性をターゲットに加圧ストッキングの販売を始めました。
加圧ストッキングは各部分によって圧が違っています。足首が最も強くなっており、ふくらはぎ、太ももと上に行くにつれて圧が低くなります。圧はhPa(ヘクトパスカル)で表され、軽いむくみなら13~26hPa、中程度からひどいむくみの場合は26~39hPa、医療用は39~65hPaです。たとえばネットで販売されているある製品は足首が34hPa、ふくらはぎが23hPa、太ももが17hPaです。医療用のものほどは強くありませんが、軽いむくみなら改善できそうですね。
素材はナイロン90%、ポリエステル5%、ポリウレタン5%というものもあれば、ナイロン80%、ポリウレタン20%というのもあります。ポリウレタンはゴムのような繊維で伸縮性に優れているので、ポリウレタンが多い方がフィット感があるのかなと思います。ただ、ポリウレタンは劣化しやすいというデメリットがありますね。最近はスパンデックスと表示しているものもありますが、これはポリウレタンのことです。他の商品と差別化するために使っているのかなと思います。
繊維の中にゲルマニウムやチタン、銀を練りこんでいる製品も見られます。ゲルマニウムは遠赤外線を発するので体を芯から温める働きがあるのです。また、静電気を防止する働きや汗を素早く吸収して発散させる働きもありますね。チタンは耐食性に優れていて、軽くて強度もあります。着圧ストッキングに配合する目的は私にはよくわかりませんでしたが、強度を与えるためなのでしょうか。
それから、銀は抗菌作用があります。それで、銀が入っているので衛生的だとしている製品が多いですね。ただ、ゲルマニウム、チタン、銀を練りこんでいる製品でも、どの程度使用されているのかは記載されていないです。ですから効果を十分発揮できるほど配合されているかどうかはよくわかりません。着圧ストキングを購入するとしても、これらが入っているかどうかはあまり重視しないと思います。